小説

雪下遺稿シリーズ

「ゆきのしたいこう」。
竜と魔法と、祈りを巡る物語群。
舞台となる国は共通で、時系列と話手が異なります。
公開順は必ずしも時系列に則っていませんが、どれから読んでも大丈夫です。

戴冠、或いは暁を待つ

夢見る竜の支配するかの国の長い歴史において、唯一の女王たる
〈鉄の女王〉ルカ・アデル・セン・クレイゼラッドに関する記録は少ない。
ただひとつ、若かりし日の彼女自身が綴ったとされる、真偽もわからぬ物語を除いては。
(約21万字/長編/完結済み)

梟は極北に皓の星を見るか

その国には古くより竜が棲み、宝物のかわりに物語を枕に眠るという。
されども北の果て、〈琥珀樹海〉を臨む地には偉大なる竜の恵みも届かない。
湖上の神殿に暮らす神官ばかりが、その栄華をしらしめる。
少年は彼の地に暮らす神官見習いであるが、あるべき姿には興味がない。
かわりに彼が求めるのは、いずれもっとも偉大な獣として、己の名を残すこと――
神官見習いの少年がいずこかへ姿を消すまでの、最後の一年について。
(約12.5万字/長編/完結済み)

長~中編

Every Cloud Has A Silver Lining

昔はこの世界にも〈神さま〉がいた。
すくなくとも、西暦のあいだ――
今現在では解決の目を見たあらゆる問題が、すべからく「解決済み」のレッテルを貼られるまでは。
やがて宗教が用済みになり、あらゆる神々が去った後、地球には〈竜〉が降りてきた。
そうして世界が一変することはなく、宗教とも科学とも地続きの歴史は続いている。

竜暦百年も近づくある日のこと、便利屋のアーネストはさる筋から依頼を受けた。
期限は三日間、報酬は一生遊んで暮らせるだけ。
その内容は、ある少女を守ること。
しかしながらこの少女、当然のように訳ありのようで――
(長編/連載準備中)

52Hzの鯨

この世界には「竜」がいる。
契りを結べるのは、紫の目を持つ人間だけ。
竜と契る権利を持って生まれたイェナは、幼い頃から彼らの力に興味がなかった。
そんな彼女が海辺の町で出会った水竜もまた、契約者を求めない風変わりな竜だった。
〈海の秘密〉を知るという竜を追い、イェナもまた海洋研究の道に踏み込む。
太古の遺物、竜を呼ぶ歌、生物種同定プログラム、脳のレプリカ――
知識と技術をよすがに歩いた道程は、七年の時を経てたしかに竜へと届いたかに見えたが……

藤井環さんの「月色相冠」シリーズの世界観をお借りした小説です。
(約9万文字/中編/完結済み)

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